好き嫌い
私は梅干しが好き
酸っぱいから
梅干しが嫌いな人がいるって知った時の衝撃ったらなかった
だって、全人類が梅干し好きだと思うじゃない?
私はチーズが嫌い
臭いがダメ
でも彼はチーズが好き
全人類がチーズ好きだと思ってたんだって
そんなワケないじゃん!
つまりはそういうことなんだなぁ
街
雨続きでようやく晴れになって、街に犬の散歩に出た
愛犬のいちごちゃんと一緒に歩く道はなんだか楽しい
行き交う人が振り返るのは、いちごちゃんが可愛いからよね
やっぱりチベタン・マスティフ飼ってよかった!
やりたいこと
やりたいことって、身の丈に合わないくらい多いよね
多すぎて押しつぶされそう
やりたいのにやりたくないってなっちゃう
朝日の温もり
朝日の温もりの中で、うーんと背伸びをする
ああ、いいお天気。今日はいい日になりそう!
…そんな私に差す背の高い影
「おはよ、先生。今日もタヌキ顔だな」
むっ、出たな。この顔だけイケメンが!
「タヌキがほっぺた膨らましても可愛くないぞ」
別に生徒に可愛いって言ってもらいたくてむーってしてるわけじゃないから!
「あはは。いこ、遅刻する。先生が遅刻って笑い話にもならないよ」
絡むだけ絡んで放っていくの、やめてくれる?
周りの生徒たちが顔見合わせてクスクス笑ってるでしょ
恥ずかしいんだからね
まったく。今日はいい日になりそうと思ったのにー!
世界の終わりに君と
突然、世界は終わった
ある日目が覚めたら、私を残して、みんなどこかに行ってしまったのだ
私はひとりで町をさまよってみた
でも、誰もいなくて
私はどうしたらいいんだろう
ここから新しい世界が生まれる…のかな?
私は選ばれたのかな
それとも、私は人類でたったひとり、捨てられたのかな
私以外の人もどこかにいるのかな
分からない、分からないよ…
それでも私は、残された誰かを探しに家を出た
どうか、この世界のどこかで、『君』に出会えますように