花束を君に。
色とりどりの花を君に。
枯らさないように水をやってね。
いつかふたりの部屋に飾ろう。

スマイルを見せられる精神状態じゃない。
嘘に塗り固められたスマイルは出来ない。
でも、マックのレジでの注文していない不意のスマイルで
少しだけ心が柔らかくなった。
スマイルの連鎖が起こる予感。

どこにも書けないことはここにも書けない。
心のノートに刻まれている。
そのまま棺桶に入って、火葬場で焼かれて灰になるだけ。

時計の針は進む。
命の限り進み続ける。
最初は滑らかに進む。
古くなるとゆっくりとでも確実に進む。
いつかは必ず止まる。
終わりは必ず来る。
それでも動いている今を大切に生きていく。

もうコップいっぱいに想いが入って溢れそう。
表面張力で耐えている状態。
あと一滴入ったらもう限界。
プリントを渡してくれる振り向き様の笑顔。
もう抑えきれない。
放課後、体育館裏、君に伝える、「好きです」と。