『ゆずの香り』
ゆずの香りを嗅ぐと
一年の終わりを感じる。
でも同時に、
まだ今年は終わらないとも思う。
不思議な気持ちになる。
もう一年終わるんだっていう
気持ちと
まだ今年はこれからだ!
みたいな気持ち。
終わりと始まりが同時に来るみたいな。
それでも落ち着く。
私はそれがすき。
『大空』
今日は
私を責めてくるような青い空。
だけど、
どこか優しく見える
暖かく包んでくれる夕焼け空。
そして、
私を1人にするような
私を呑んでしまいそうな夜空。
そんな空。
毎日の私の気分と共に
私から見える空の気分も変わるのね。
私から見える大空は私のこころ次第。
私のこころ大空みたい。
『寂しさ』
寂しくなったよ。
ちゃんと愛されてることわかってるの。
私を愛してくれる人がいるってわかってる。
それでも不安になる。
寂しくなる。
誰か私を愛して。
なんてわがままだよね。
私は誰かに愛されてるって信じてる。
貴方に愛されてるって信じてる。
誰かに必要とされてるって信じてる。
貴方に必要とされてるって信じてる。
だから、今だけ、私を抱きしめて。
ずっとずっと抱きしめていて。
誰かに愛されたい。
貴方に愛されたい。
私を愛したい。
寂しいよ。
寂しいなんて思いたくないよ。
でも、今夜はいつになく寂しく感じる。
だから、
今夜は私を抱きしめていて。
私の寂しさを紛らわせて。
貴方の一部だと信じさせて。
『冬は一緒に』
いつの間にか冬が来て、
私は思う。
今日は寒いから、
一緒にいよう。
ほらくっついて。
離れないで。
抱きしめていて。
いつまでもそばに居てくれる貴方を探しているんだ。
いつかきっと出会える貴方は、
まるで雪のような。
綺麗なのに、
記憶にちゃんと残るのに。
スッと消えてしまう。
美しいような。
儚いような。
そんな貴方を探してるんだよ。
冬の寒さで凍えた私の心を
温めてくれる貴方を私は探しているんだ。
『とりとめもない話』
あれが好き。
これが好き。
昨日はこんなことをしたんだ。
あれが嫌だった。
これが楽しかった。
幸せだった。
そんなとりとめもない話をできていたのは
もう過去の話。
貴方はここにはいない。
私のそばにはいない。
貴方のいた毎日は
今はもう幻。
でも、私の記憶の一部にはあるから。
貴方との時間、
貴方の存在は
私の一部。
昨日を思い出しながら
誰かにとってはどうでもいいような
とりとめもない話を
ずっとしていられますように。
貴方も。
私も。
貴方と話していた時間。
幸せだった。
これも
そんな私のとりとめもない話。