8/15/2024, 12:17:02 PM
夜の海
きっと君は川のほうが好きだろうけど。僕川には苦い思い出があるから、だから我慢してね、笑わないで聞いてほしいんだけどいつだか薬草を摘みに行った山で綺麗な小川を見つけたんだ僕はその時、薬草を摘んで土で汚れていた手を洗おうと思って川の近くまで行ったらぬかるみに足を滑らせてしまって川に落ちちゃってね、思っていたより深いらしくせっかく摘んだ薬草も籠ごと全て流されてしまったんだよ、あの時は泣きべそかきながら帰ったよ、今度は君も一緒に山に行こうよ、そして川を見にいこう。君と手を繋いで話しながら歩けば僕は何処えだって行ける気がするんだ、だからさ絶対この手は離しちゃ駄目だよ。
8/13/2024, 12:40:30 PM
心の健康
誰かが診察してくれるのかもしれないでも、私はそんなもの知らない私の心がいくら傷つき穢れていようが彼女は私を診てくれるはずだから
8/2/2024, 5:20:02 PM
病室
窓から眺める外はいつもと変わりなくて、管を伝う点滴を眺めながら深く呼吸をし香りを味わう。今日はりんごだといいな
7/31/2024, 1:49:53 PM
布団はカビ臭く壺の中はさぞかし冷たいでしょうに はなから知らなければこうはならなかったのか幾度聞けども蝋の垂れる音と鼻腔を燻る香だけが部屋にこだまする、だから、一人でいたい。
7/29/2024, 9:34:58 AM
お祭り
浴衣から覗く柔い手、紅を引いた顔はまだあどけなくてめかし込んだ浴衣はちょっと大人っぽくて、私が綺麗だと独り言のように囁けば君のほっぺに花火が咲いた