美しい あの子はほんと、嘘みたいに美しい。何にでも似合う女の子可愛いお洋服も、髪飾りも、変なTシャツだって様になる。でもあの子は特に赤が似合っていました。そして私は見つけました。彼女によく似合う、真っ赤な真っ赤な血液。やっぱりあの子は美しい、冷たくたって少し臭いが気になっても誰も彼女の美しさには敵いませんので。
この世界は この世界は、不平等なのです。いま頭のオカしい殺人鬼がやってきても世界は彼女の様な美しくて純粋で愛想のいい少女を生かして、醜く穢れて捻くれた私を殺すでしょう。現に今、彼女人に囲まれて幸せそうに私を嗤う。
どうして どうして、どうして彼は飛び降りたの?そんな私の問いかけを聞けえぬふりをして、私はフェンスを乗り越え彼の元へ行きました。
夢を見ていたい 今日も夢をみる、ここにいる時はとっても幸せ、 嫌なことは忘れて大好きな彼との時間を過ごすだけ、 でも現実は違った私は夢からさめたくなかった、 だって..彼は、彼は存在しないから。だから思うの、 夢を”魅゛ているたびにここに居たいって彼と歳をとって彼と二人で過ごして一緒に死にたいって、思う、 だから。ずっと夢から醒めなきゃいいのに、 あぁ夢だけ、夢だけ見ていたいなぁ永遠に。
ずっとこのまま 沈む、静かに沈む、午前三時冷たい海の中二人抱き合う衣服が海水を含むそして重もりとなり沈む、息ができなくなる直に意識がなくなるだろう海水が喉に入り咽かえる、やっと二人だけになれる、ずっとこのまま二人きり縄で繋がれた手をさらに強く握りしめた。