2/2/2024, 12:17:38 PM
花屋さんに並ぶ鉢植えのなかに
薄青色の花が咲いていた
「わぁ。綺麗な花!」
思わず声に出すと
水やりをしていた店員さんが微笑んだ
「勿忘草と言います。花言葉は"私を忘れないで"
…だそうですよ」
「あ、あの、その鉢植えをひとつ下さい」
店員さんに恋をしていた私は
"忘れないで"
と言えるくらい気にして欲しくて
想いを
『勿忘草』に託した
#勿忘草
2/1/2024, 11:19:27 AM
誰かに押される背中も
自ら漕ぎ出す勇気も
空に飛び立つ自由と
地から解き放たれる自由
「まあ、いいんじゃないか?
決めた道を自分の好きなように進みなさいよ」
ビール缶を片手に深夜のブランコ
隣合わせに座る父は
熱った顔で
オリオン座を観ながらキィキィと音を揺らした
#ブランコ
1/31/2024, 12:08:07 PM
『書く習慣』というひとつの旅
その旅路の果てが
何処なのか
果てと思う場所が
ゴールなのか、終わりはないのか
見えない先を見据えて
興味と好奇心で今日も筆をとる
#旅路の果てに
1/30/2024, 10:23:27 AM
あなたに届けたい離婚届を
息子に隠された…
「お母さんさぁ決断が早過ぎ!後悔するよッ」
「しないわよ!」
「する!」
「しないわ!」
もういいや
どちらにしても
後悔はしないと思う
だって
息子の気持ちが
痛いほど届いているのだから
#あなたに届けたい
1/29/2024, 11:19:48 AM
『 I LOVE…』
好きなひとの背中を見ながら
シャーペンを走らせた
"告白"は
キャンパスノートの罫線の上で
立ち止まったまま
綴じてある
# I LOVE…