人生や運命
そんな気重な舞踏会からの招待に
「踊りませんか?」
エスコートしてくれる声音と差し伸べられる手は
何故かいつも
美麗で優しく魅力的だったりするものだから
「ありがとう、喜んで」
ついうっかり
後先見ずに掴んでしまう
-2nd story-
傘をくるくる回す小さな娘は
ダンスでも踊っているみたいだ
大きくなったら…
王子様のような素敵な彼氏もできるのだろうね
でも、それはまだ先の話
「可愛いお姫様、一緒に踊りませんか?」
振り返った娘はキョトンとした後に笑う
手を差し出すと、握り返す小さな指
大きな傘と小さな傘が、くるくる回る
雨もリズムに合わせて、パラパラ跳ねる
期間限定の王子様だけど
今暫くは、パパにしておいてね
巡り会えたら、恋をする
目が離せなくて
心が吸い寄せられる
こんな素敵な男性(ひと)が傍に居たら、きっと
ドキドキしながら
大切に、何度もページをめくる愛読書
-ひとりごと-
『書く習慣』で素敵な文章に出会うことも巡り合わせだね
明日また、同じ作家さんに巡り会えたら…とても幸せ
#巡り会えたら
貴方を好きになったのも奇跡なら
貴方に好きになってもらえたのも奇跡
そしてまた…
大きくなって来たお腹に貴方は頬擦りをして
「あぁ、なんて愛しいんだろう」
奇跡をもう一度
あと少しでこの世に産声をあげる予定を
ふたりで、心待ちにしている
#奇跡をもう一度
夕暮れ時に"さよなら"も"バイバイ"も
言いたくなかった
続きのない"終わり"を感じてしまうからだ
「またね」
終わらせないための約束を
恐々と繋ぐ毎日だった
でも
今日からはもう繋げない
「ごめん。気持ちに応えることはできない…」
うっかり言葉にしてしまった"好き"は
美しいたそがれの空に、溶けてしまった
#たそがれ
きっと明日も、お気に入りの珈琲を淹れて
「美味しい…」と独りごちるように
文章を考えてストーリーを編み
スマートフォンに物語を書き込んでいる事だろう
5月からはじめた『書く習慣』は
着実に"習慣"となっている
#きっと明日も