まぽわぽん

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8/18/2023, 1:09:36 PM

彼女を誘惑したアイツが許せない
だが悔しい!!
鏡に映る俺はアイツと比べると月とスッポン

がっくり…
デートよりイベントを優先されてしまった…(涙)

アイツには隙がない
俺には隙だらけ

あぁ、どうしたら!
どうしたら…
彼女を『ツイステ』から『現実』に召喚して
俺を目に映してもらえる?

「はぁ〜。格好良くなりてぇよ…」


#鏡

8/17/2023, 11:57:48 AM

鞄を落としてしまった時に
教科書が入れ替わってしまったのは偶然
その相手が"気になる"と"好き"で揺れていた
男の子だったのも偶然

『問① 好きと大好きの違いは何でしょうか?』
教科書の1ページ目に
『正解、俺から君への気持ち』
教科書の2ページ目に

翌日に「ごめん」と言いながら
返し合った教科書には小さな付箋
端に手書きで"問題と答え"が添えられていた

「ごめんじゃなくて、ありがとうだった!」

"いつまでも捨てられないもの"
それは、教科書の小さな付箋と端っこのラブレター

8/16/2023, 11:02:14 AM

眼前の鉄板上に、ジリジリと焼けるお好み焼き
ひっくり返すタイミングは
今か今かと迫っていた

4人の会社員は固まっている

「おい。誰がやるよ?ここでの失敗は手痛いな」

ゴクッと息を飲む
新人社員の僕の出番か?恐る恐る手を挙げた
自信なんてミリ単位だ
ヘラ(コテ)を握る手には汗もジットリと握る

「ええい!やったらぁー!」

覚悟とお好み焼きが宙を舞った
華麗に翻り、鉄板に落ちゆく様はスローモーション

「勇気がすげぇよ、新人!」

3人からの拍手が沸き起こったとき
僕は"誇らしさ"に満たされ、椅子からずり落ちた

8/15/2023, 1:03:35 PM

月明かりだけが海面を照らし
波は銀色にさざめく
岩礁に座る美女が優しく笑むのは、夜の海

『あら、歌を聴きに来たのね?』

重ねた唇も抱き合う体温も
海に潜む魔物は
痕跡すら残さず喰らうという

「好きだと言わせてくれよ」
「お前、狡いだろ…」

歌声は惑わす
朝になれば海の藻屑になるのよ、と

『それでも良いの?
寄せては返す波のようにはいかないわ』

許されない恋のゆくえは
深海の闇へ


#夜の海

8/14/2023, 10:57:18 AM

冒険に憧れた
少年時代の甘酸っぱい思い出のひとつだ
"自転車"は旅の相棒

俺の反抗期は
ペダルを漕いで向かい風に逆らいながら
道なき道を全力疾走
無我夢中で走り抜けた

「並走できたし僕も楽しかったけれどね」

パンクした自転車を整備しながら、今の相棒が笑う


#自転車に乗って

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