「私だけを見てください」

楽になれる言葉を知っているのに、怖くて言えない。
女の子から手紙をもらって戸惑うあなたを
不安な想いで見つめるばかりだ。

「ずーっと友達だからね！」

そう言って笑ったあの子は"ずーっと"の意味を
どこまで信じていたのだろう？

あの子が命を落とした場所に
白く儚い花を置いた。


#遠い日の記憶

教室の窓から空を見上げる。

早く授業終わんないかなー
給食何かなー
帰ったら何しよう

「ねぇ、何考えてるの？」
「あ…いや、」

この子と仲良くなりたい…。
あークソッタレ！
楽しいことばかり心に浮かぶよ。


#空を見上げて心に浮かんだこと

"終わりにしよう"
この言葉は容赦なく心を抉るんだ。
"別れよう"
そう言ってもらえた方が、たぶん、救われた。

手を取り合っていたのか
それとも、手を引っ張り合っていたのか
どちらにせよ、
君が僕にとって必要不可欠だったことは間違いない。

「そう、結婚するのか。おめでとう」

泣きそうになる気持ちを押し込めながら
男手ひとつで育てた
たった一人の娘に…祝辞を送った。