突然の君の訪問。
誰だっけ。
見覚えがある。
でも、思い出せない。
ごめんなさい。
そう伝えると、
「大丈夫です。
逆に、見覚えがあると、
言ってくださって
嬉しいです。」
そう、言われた。
名前や、どのような関係だったかは、何かの事情で、言えないらしい。
何か、なんだろう。
きっと、昔の事だろうな。
僕は、7年前、事故でほとんどの記憶を失った。
多分、そのせいだろう。
だから、「何かの事情」の事は、問い詰めなかった。
ほとんどの記憶を失った僕が、この人の事が、見覚えがあるのは、
きっと、大切な人だったからだろう。
「突然の君の訪問」
私の日記帳
部屋を掃除していたら、見つけた。
「私の日記帳」
もう、何年も書いてない。
私は、少し懐かしくなって、日記帳を開いた。
2010年から始まって、2016年で終わってる。
最初に書き始めたのは2010年の夏頃。8月15日だった。
社会に不満があって、人間関係がうまくいかなくって、そんな時に書いたっけな。懐かしいなぁ。
そう思いながら、ページをめくっていった。
昔の自分の愚痴や出来事を今の自分が聞いてあげているみたいだった。
「色々あったけど今となっては、いい思い出だなぁ」
そう、思える日が来れて本当に良かった。
やるせない気持ち
あの日からだった
ただただ褒められたくて
周りに褒められたくて
周りの言うことを全て自分の中で、
「周りの言うことは、正しい、正しい」
自分で洗脳した。
周りが言う通りにしてきた。
そしたら周りが、
「偉いね。」
「いい子だね。」
そう、褒めてくれた。
嬉しかった。
時は経った。
なぜだろう。満足できない。
その時やっと気づいた。
これは、本当の私じゃない。
でも、気づいたからと言って後戻りは出来なかった。
自分の事なんて言えない。
周りも、本当の自分を理解している人なんていない。
本当の事を話せなくて、どんどん自分が分からなくなっていく。
逃げ場がない。
あぁ、これが、
「やるせない(遣る瀬無い)気持ちなんだろうなぁ」
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遣る瀬無い(やるせない)とは、どこにも晴らす場所がない感情のことらしいです。今回書いたのは、主人公が、自分の事を晴らす場所がないと言うより、晴らせないに近いと思いますが、やるせないの本当の意味は、どこにも晴らす場所がない感情のことらしいので、ここで、言わせていただきました。勘違いした方は、ごめんなさい。あと、❤︎が160を突破しそうなので、この場を借りて感謝させて頂きます。本当にありがとうございます。これからも、書いていくので、「青春 藍」をよろしくお願いします。
海へ
「もう疲れた」
そう思った時に、
「爽やかな景色を見たい」
そう思う。
車に乗ってむかう
あの爽やかな景色
裏返し
人間は、いつも表で、生活している
ある時に、ふと裏返しになる
それが、我々にとっていい影響を与えるのか、それぞれだ。
それも含めてからが、
「性格」なのだ。