4/23/2023, 11:11:35 AM
雨は降らない雲だけど
地表の熱は拒んでいた
葉桜が落ち着かない午前中
さくら味のアイスが舌で凍った
4/23/2023, 11:06:01 AM
瑠璃色の秋休み
机のささくれが孤独と背中合わせしている
緩め方を知らない蛇口に
ささやく
帰れないわけはないのだからと
鱗粉の惑わす木漏れ日のなかで
いつでも空席を探している
4/17/2023, 2:46:26 PM
桜の散り際なぞっておいた
きみのための若緑は
一人分のあたたかさ
初夏に向けて旅立った蒼い風は
豊かな雲を崇めるように
お辞儀したくなる散り際の桜
4/17/2023, 2:39:53 PM
南極大陸の端っこで待っている
新しい宇宙への階段が
溶け落ちてのびてくるのを
暫くは誰も来そうにないので
ここではない、どこかで
やまびこ返しの練習をする
放課後カーテンの裏側
4/16/2023, 9:56:36 AM
届かぬ想いと知ったので
アイスコーヒーにお金を出すのはやめました
しまっておいた千円札
川にでも流せないかしら
お祈りなんていいから
ただ雨の日に
剥きやすい果物の皮みたいに