『ところにより雨』
わたしは雨女
楽しみにしているお出かけの日や
行事ごとは、大抵雨
曇ってる日に
わたしが外に出ると
雨が降ってくる有様
そんなわたしに晴れ女の友達がいる
晴れ女の友達とお出かけの日は
雨女vs晴れ女との戦いで
大抵曇り
珍しく晴天の日は
「今日はわたしの勝ちだわ」
と、晴れ女が言うと
「いやいや、勝負はこれからや」
と、雨女が言う
そう、そんな日は『ところにより雨』
vol.10
『特別な存在』
物心ついた時にはもう
毎日のように会っていたね
1日1回…
多い時には1日3回の時もあった
会えない日は、恋しくて
たまらなくなる
毎日会っていても
飽きた事はない
あなたがいるから
今のわたしがいる
今日も混ぜるよ
ILOVE 納豆
わたしの特別な存在…
vol.9
『二人ぼっち』
今わたしは猛烈に
腰が痛い
色んな体勢になってみても
腰が痛い
にゃんこのポーズとかしてみるも
腰が痛い
要はめちゃくちゃ痛い
明日は3人もの職員がインフルやら
子供の卒業式やら、3人目に関しては
よくわからん理由で休む予定…
ど…どうしよう
明日はわたしと副部長の二人ぼっち…
わたしがこんな状態で
歩くのもままならないのに
わたしと副部長の二人ぼっち…
仕事が雑な副部長と
腰の痛いわたしが二人ぼっち
役に立たない二人が二人ぼっち
明日は二人ぼっち……
vol.8
『夢が醒める前に』
はっっ!!
こ…これは夢だ!
めちゃくちゃいい夢!
気づいてしまったからには
夢をコントロールして
もっと幸せな夢にせねばっ!!
よーし!
あんなことしてー
こんなことしてみてーー
きゃーーっ
めっちゃ良い夢!!
……あ、やばい
夢から覚めそう
うあああぁぁぁぁ……
覚めてしまった…
めちゃくちゃいい夢だったのに…
あ!もう一回寝て続きを見よう!
わくわくー
うきうきー
……結果、悪夢になった
vol.7
『胸が高鳴る』
胸が高鳴ったこと…
今までたくさんあったなぁ
あんなことやこんなこと…
でも、『胸が高鳴る』と聞いて
真っ先に思い出すのは
もう33年も前のこと
小学3年生からメガネ生活
近眼が強いわたし、当たり前のように
ボヤけた景色で過ごしてきた
高1で初めてコンタクトを購入し
店員さんの勧めでコンタクトをつけて
帰ることに…
そして外の景色を見た瞬間
──世界が変わった──
「うわぁ〜〜…」
思わず声が出た
ものすごく明るかった
線がくっきり見えるって
こんなにも世界が変わるのかと…
わたしは目を見開き
自然と顔がほころび
これからどんな未来が待ち受けているのだろうと、胸が高鳴った
自転車を立ちこぎしながら帰って
しまうほどに──
お店から外へ出た瞬間の
あの明るい世界
今でも忘れられない
そう、また味わいたい
あの胸の高鳴りを
あの時は近眼
今は近眼、乱視、老眼のトリプル
あの時よりも3倍もの
高鳴りが味わえることだろう
もう胸が高鳴るというか
動悸、息切れかもしれない
vol.6