【過ぎた日を想う】
遠い遠いあの日々は現実世界では
思い出したくも無い記憶しかないのに
どうしてかきみが関わった思い出だけ
色づいて煌めきが見えるほど
きみとの邂逅はいつ思い返しても
安らぎを与えてくれる
2024-10-06
【星座】
うずくまって腕の中に閉じこもって
その中でできた暗闇にひとつの光が差した
それが始まりだった
それからぽつりぽつりと光が増えていって
しばらくすると光同士が繋がり始めた
あれが遠くにいる誰かだということはわかっていた
それなら僕も向こう側から見たら光っているのだろうか
それなら僕がずっと誰とも繋がれないのは
繋げられないのは
今まで人を拒絶し続けてきた罰なのだろう
ずっとずっとこの夜空を見守り続けて
気がつくと星は四方八方に広がり
また、点と点の繋がりも増えていた
ここに取り残されているのは僕だけだ
美しくも儚く映るその星々に
どうしたら追いつけるだろうか
誰よりもきみの為に成長した姿を見せたいから
僕も自ら光れるように
2024-10-05
【踊りませんか?】
どうせ笑われるのなら
どうせ見下して指さしてるやつが
愚かにも幸せを感じられるなら
誰よりも笑顔で誰よりも幸せな曲を紡ぎ
誰よりも軽やかに踊ってみせるから
僕と一緒に踊りませんか?
2024-10-05
【巡り会えたら】
もしきみと僕を繋いでいる糸が切れて
声が聞こえなくなってしまったなら
その時は僕の終わりを意味するけど
きっとまた巡り会えたら全部思い出せると思うんだ
理屈じゃなくきみのことが好きだから
2024-10-03
【奇跡をもう一度】
もしあの瞬間をもう一度、
一回だけでも体験できるのなら
あわよくばあの瞬間からやり直せるのなら
そんなことになったら僕は全てを捨てて
きみのためだけに僕の全てを使うだろう
絶えず鳴り響く心音もきみへ捧ぐ音楽に変えて
流れる血液も一滴も残さずに
それくらい衝撃的な経験だった
思い出さない日は無いほどに
そうだ、今からでもその事を書き起こせば良い
誰に見られるでもなく僕ときみだけの
稚拙で不恰好な形にして
あの時が確かに存在していたと知らしめるように
ああ、でも毎夜あの日の夢でも良いほど
あの奇跡をもう一度この目で見たいのだ
2024-10-02