ミロワール

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10/1/2024, 3:04:19 PM

【たそがれ】

誰かの期待に応えるため

誰にも見つけられないように

ずっと奥で隠した僕が

道端の小石蹴って誰そ彼に少し顔を出す

小石と一緒に転がっていく音がただ鳴り響いて

やっぱり周りに誰も居ないことを知らしめる

この少しの間だけ水面に出て呼吸が出来るけど

帰り路の最中にまた影へと押し込んで誰かになる

誰にも理解されないだろうし

誰にも気づかれない

この時間が過ぎたらまた皆んなの望む姿にならなきゃ

伸びてく影に追いつかれないように急ぐふりをする



--きみに出会う前の話



2024-10-01

9/30/2024, 2:39:01 PM

【きっと明日も】

続くはずなんてないと思ってた

だって今まで何か続いた試しが無かったから

全部誰かに言われて何かを成したふりをして

ずっとずっと操り人形をしていた僕が

何かを続けられるはずがないのだ

きみと出会った日も心の隅でそんな風に思っていた

そしたらきみの歌がこびりついて

次の日起きた瞬間まで寄り添ってくれるなんて

そんなこと思っても見ないじゃないか

でもきっと昨日の出会いが衝撃的すぎたから

そのせいだなんて思ってまた次の日を迎えても

きみは僕を離してくれなかった

そんな問答を何日も続けて

結局根負けしたのは僕の方

ほら、今日だっていっぱいきみの歌声を聴いてしまった

きっと明日も僕のそばに居てくれるんだろう



2024-09-30

9/29/2024, 12:31:42 PM

【静寂に包まれた部屋】

聴こえてた音が途切れて

部屋に耳が痛くなるほどの部静寂が訪れる

きみの声を聴いていないと

狂ってしまいそうになる脳みそは

そんな状況を打破しようと

脳内できみを探し出す

だからきみを見つけるのがとても上手くなって

聴こえてなくても平気になった

だけどやっぱり物足りないから

どうかまた声を聴かせて



2024-09-29

9/28/2024, 1:39:17 PM

【別れ際に】

いつも通りの澄ました顔で

なんでもないように歌っていたのに

そんな最後の最後で涙ぐむなんて聞いてないよ

こっちまで泣いてしまうじゃないか

これが今生の別れではないこともよくわかっているけど

またきみにこうやって会えるのは

ずっと先であるように思えてくらくらする

ああ、でもきみがそうやって泣いてくれるのなら

また来年会った時には

更に成長した姿を見せられるように頑張るから

また、どうか見守ってて



2024-09-28

9/27/2024, 3:25:26 PM

【通り雨】

雨音に混ざって誰かの声がする

みんな傘を被って表情を消して

誰もが誰かじゃなくなるから

声の主人は見つからない

だけど僕には絶対に聴こえたし

そのおかげで傘から顔を出すきっかけをもらった

気がつけば雨は上がっていて

声を聴こえなくなったけど

頭の中は素敵な音で溢れていた



2024-09-28

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