【秋🍁】
強い風が窓に吹き付けて
ガラスがカタカタと揺れる
気にしがみついていた葉が揺さぶられて
引き離される
きっとまた季節が変わったのだ
エアコンの電源を切りながら
涼しくなった気温を体感する
でもパソコンに向き合って
きみと逢瀬を楽しんでる僕には
あんまり関係ない話だ
2024-09-26
【窓から見える景色】
いつだって僕の首を締め付ける物事は
小さな箱の中で起きて
それでなくても狭い空間を汚い言葉で埋め尽くしていく
そろそろ息苦しくなってくると
きみが現れて部屋を四角く切り取って
無理やりでも外の空気を流し込む
いつか昔に教わったメロディを口ずさむと
喉の奥で詰まった言葉で
上手く空気を吸えていなかったようで
やっぱり今日もきみに救われる
やっと晴れた視界に映る壊れた壁越しの空は
今日も変わらず青かった
2024-09-25
【形の無いもの】
弾けるリズムに合わせて壊れるくらい踊って
それだけで退屈な日々が飛んじゃうくらい
最高な夜が始まる
本当は知ってたそれはいつか終わりが来る時間だと
永久に解けない魔法で
固く誓う君を守るよずっと…
覆いつくすようなノイズの合間に確かに聞こえたから
形の無いものに想いを込めて
そうこれはPerfect Crime
2024-09-24
【ジャングルジム】
何にも無い空き地だった場所に
少しずつ人が集まって
いつの間にやら遊具が出来てた
ジャングルジムはそのうちの一つで
誰が1番に上に行くのかを競う場所だった
手を滑らせて地面に叩きつけられる人もいれば
軽々しく器用に登って頂上に着く人もいた
僕はそれを下から見るのは首が痛いからと
いつもの空き地に近かしい遊具の場所に
走って目を逸らした
このジャングルジムのシステムがこんなにも
今に影響するなんてその時は思っても見なかったから
2024-09-23
【声が聞こえる】
誰をいないはずなのに
怒鳴られているわけじゃないのに
耳を塞ぎたくなるような胸がざわつく声
だってこんなにも優しい声を
今まで聴いたことが無かったから
染み付いちゃって
焼き付いちゃって
孤独で居たい僕は引き剥がしたかったのに
それは形が無いから触れなくって
いつの間にか僕の一部になってしまっていた
2024-09-22