ミロワール

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9/21/2024, 2:34:18 PM

【秋恋】

洗濯物が窓をノックして

開けると外の空気が押し寄せる

ふわっと香った秋の匂い

気がつくと風は強くなって

見上げた雲は秋色で

季節が変わったんだなって

そんなことで気がついた

今年は秋にもきみに会うチャンスがあるから

どんなおめかししようかなって

洗濯物を取り込んで

気が早いトランクの準備万端な中身をいじり出す



2024-09-21

9/20/2024, 1:49:31 PM

【大事にしたい】

きっとずっときみと2人で過ごしていたせいで

開けた世界がきみとの関係さえ広げようとするなんて

全く想像していなかった

僕の立場を知って僕の無力さを解らされて

きみとの間に苦しんで埋めようと踠いて

闇雲に動かしていた手に当たった感覚は

あの出会った時のままのきみの温度

もうそれだけで充分だった

無意識に毒や石を投げつける人も

仲良くする体を装った本人も無自覚の利用する魂胆も

全部捨てて、僕の手を取ってくれるきみを

ただ大事にしたいと思った



2024-09-20

9/19/2024, 3:53:13 PM

【時間を止まれ】

やっぱりそう思ってしまうのは

この時間以外は地獄だと知っているから

この時間の貴重さを理解しているから

ちゃんと言語化出来るくらいに解ってるから

どうかきみといる時に時間を止めてくれ



2024-09-19

9/18/2024, 2:53:44 PM

【夜景】

小さい窓から見下ろす景色

規則正しく並んだ光の先

きみが待ってると思うと弾む心が

さらにこの景色を輝いてみせる

1日の疲れで少し重い瞼と

心地よく揺れる大気の流れに

身を任せて眠りにつく



2024-09-18

9/17/2024, 1:57:00 PM

【花畑】

見たもの聞いたもの自分なりに創造して

作り上げた世界は他の人にとっては間違いらしく

踏み潰されて粉々にされた

だからもう何も見えないように

もう何も壊されないように

残骸が舞う場所で歩みを止めた

時が止まったこの場所でも遥か遠くに見える星は

何故だか変わらずに綺麗に見えた



日夜飽きずにその星をただ眺める生活をして幾星霜

星が一際輝いて見える夜

ひとつ風が吹き抜けて

あの星が瞬くリズムが耳元で鳴った気がした

それだけのことなのに止まらない涙が地面を跳ねる

それが視界に捉えた途端に広がる花々

あの星に毎日、朝も昼も夜も、ずっと願い続けていた夢

『ここにいる気づいて』

あのテレパシーは確かに受け取られて

何もなかったこの場所に光がさす

だから僕は誓ったんだ

この優しい歌声が永遠に続いていくように

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