NoName

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7/27/2024, 10:15:37 AM

神様が舞い降りてきて、こう言った




君は今まで本当によく頑張った
そんなに頑張る人はなかなかいない
どこに行っても褒められただろう
どんなことにも興味を持って
みんなが嫌がることも率先してやってきた
本当にすごいことだ
だけど君は今、こう思っているね
こんなに頑張ったのに報われないと
そして体もボロボロだ
次から次へと問題も押し寄せてくる
それはね残念ながら罰なんだ
君は義務を果たしていないから罰を受けている
君は人に認められたくて努力してきたけど
君に与えられた義務は君らしくいることだ
それを完全に放棄している
分かるかい
まずはねゆっくり休んで
自分の話を聞いてくれない人から離れることだね
それから思ったことを口にだしてみるんだ
心に飼っている鬼教官は解雇して
自分を甘やかすことだね

7/26/2024, 10:22:09 AM

誰かのためになるならば




あなたのためにやったんだと

そんなふうに口で言ってしまう人は嫌いだ

行動で示され1人だけ優遇されても迷惑だ

だから自分でも人に何かをあげるときは

自分自身のためなんだと言い聞かせるように

そうやって過ごしてきた

だけど少し疲れた

何もかもめんどうになる

突然全てを終わらせたくなる

そんなとき思い出すんだ

私の体はすごい数の細菌たちがのっている

ただの乗り物なんだと

生きているのに意志なんか必要ない

7/25/2024, 10:13:08 AM

鳥かご


ずっと鳥かごの中にいるみたいだった

必要なものは何も言わなくても用意され

彼らが安心するためだけに閉じ込められた

大切なものは奪われ

お前は飛べないんだからと刷り込まれた

実際、外に出てからの私は

自分でかごを作り

いつまでもそのにとどまっている

7/24/2024, 10:18:10 AM

友情



もうずっと
他人の幸せを喜べないことが悩みだった
だから
君が嬉しそうにしているのを見て
自分も嬉しくなれたとき、ほっとしたんだ
悪意なく羨ましいなと思えたことに驚いた
それくらい君が好きというよりは
自分自身に対して少し優しくなれたから
そんな気がするんだ

7/23/2024, 10:56:59 AM

花咲いて



午後の散歩の途中
とても背の高いヒマワリが現れた
歩いても歩いても距離は縮まらない
ヒマワリも進んでいた
視線を下ろすと小学生の女の子が
鉢植えを持って歩いている
明日から夏休みか
それにしてもよく伸びたなヒマワリ
大人の背丈くらいある
添え木もなしに左右にゆれて家に帰る
しなやかな強さとはこういうことかと思った

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