この道の先に
この道の先に一体何があるというのか
褒美も誇りもなく
ただ飯を食うためだけに
山道を進んでいるのが馬鹿らしくて
よそ見をしていたら崖から落ちてしまった
谷底の道は平坦で山道より歩きやすいが
日が差し込まないので実りもなく退屈だ
山道に戻るよりもっと難しいけれど
私は原っぱに行きたいなあ
苦労するのが後か先か
きっとそれだけなんだ
日差し
窓際の席が好きだ。
教室は息苦しい。
すぐそばに外の世界があるとほっとする。
夏より冬の方がいい。
カーテンを開けていても暑すぎることがない。
昼寝をするのにぴったりの暖かさだ。
国語のおじいちゃん先生の話がつまらなくて
ふと窓の外を見ると
とてもラッキーなことに
校庭で体育の授業を受けているのは3・4組だった。
彼がサッカーをしているのが見える。
思わずこっそりガッツポーズをした。
今年の冬も焼けそうだ。
窓越しに見えるのは
ベランダを隠すように
大きな木が一本はえている
あの木さえなければ景色もいいのに
と彼は言ったが
私は木がある方がいい
大通りに面しているから目隠しになるし
天気のいい日に
葉っぱをキラキラさせているのを見ると
晴れていることがどれだけ幸せなことなのか
思い出させてくれる
赤い糸
私の指にも巻き付いているのだろうか
目に見えない赤い糸が
人間関係はわりと長く続く方だけど
ずっと一緒にいて
ずっと仲良しなんてことはないと
もう諦めてしまった
この糸の先にいる人とも
会った瞬間に糸がほどけたり
最悪自分で切ってしまうこともあるかもしれない
そんなことを考える
もう寝た方がいいかもしれない
互いに求める距離感が違うとき
どうしたらいいんだろうな
入道雲
ヂーーー
ヂーーー
なにか虫が鳴いている
セミだろうか
もう出てきてしまったのだろうか
それにしては音が高い
高い分、よりうるさい
慌てん坊のオカマさんだろうか
入道雲とセットでいらっしゃい