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6/22/2024, 10:45:26 AM

日常




幸せそのものの休日

帯の紹介文にそう書いてあったその本は

実際に読んでみると

母はずっと機嫌が悪そうで

父は疲れていて

子供は泣いていた

夕方の定番アニメも似たようなものかもしれない

暇より不幸なことはないってことなのかな







6/21/2024, 10:16:31 AM

好きな色



明るくてみんなを惹き付けるあの子も

すごく静かで人形みたいに綺麗なあの子も

私とは全然違う世界の人みたいに見えたけど

話をしてみると好きな色はみんな一緒で

なんとなく一緒にいる時間も増えていった



好きな色が一緒だと

求めるものや、進む方向がなんとなく同じなのかも

でも全く同じということはないから

パッと見の大きな違いは

勘違いを防ぐには丁度いい



6/20/2024, 10:09:28 AM

あなたがいたから





もう一月も生身の人間に会っていないな

人は一人では生きていけないと言うけれど
私の脳みそはごまかそうとしているみたいだ

物語の登場人物を実在する人のように
思い込みはじめた
おかげで正気を保っている気がする

君も死んでしまった
会おうと思えばいつでも会えるけれど
涙がとまらない代わりに
私の頭は君との思い出でいっぱいだから
またいつかね

6/19/2024, 11:10:27 AM

相合傘




私も君の傘に入りたかった


自分に自信が持てない私は
急に降ってくる雨が好きだった
真面目に過ごしてて良かったと
心から思える数少ない機会だから
みんなが置き傘の奪い合いをするのを横目に
折り畳み傘を取り出しながら
こっそり優越感に浸っていた


とっても羨ましいから、やめてみようか
そして大きな傘を買おう
いつかその日が訪れますように

6/18/2024, 10:15:32 AM

落下



落下する夢をたまに見る。

その夢はいつも
小さい頃通っていたログハウスから始まる。

地下にあった真っ白な壁の迷路を進み
広いところに出て寝そべっていると
床に吸い込まれるように落下する。




夢の話ってつまらない。
小説のあとがきに
これは夢で見た話だと書かれていると
とたんに読む気をなくす。
怒りすら湧いてくるときもある。
くだらないと思っているのかな。






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