みんなには秘密な夢がある
小さい頃からずっとマンガ家になりたかった
絵も上手いと言われるからサラッとなれると思ってた
現実は違った
世間では中年と言われる年になった今もなれてはいない
今では恥ずかしい秘密になっている
今でもなりたい
それで食べて生きて生きたい
若い子が羨ましい
反対にこの歳までなれなかったのになれるわけが無いとも思う
昔よりもまともな漫画がかけるようになった
自分で自分の夢を恥ずかしいと思うのも恥ずかしい
いつか叶えたい
小さな頃の夢を叶えてあげたい
私の夢は今では立派な誰にも言えない秘密だ
敷きっぱなしの布団
寝ても取れる場所にあるスマホ
脱ぎっぱなしの仕事着
疲れて1歩も歩けない自分
仕事は辞めたいけど辞めたいと言える勇気もない
苦々しい笑顔で毎日を過ごす
やめたら楽なんだろうけどやめて何が残る
どっちに転んでも自分を殺しにかかってるんだと思う
いつかこの気持ちにも決着をつけたい
でも今は寝たい
朝なんか来なければいい
できることならずっと寝ていたい
この狭い部屋だけが私に安らぎをくれる
好きだった
多分小さい頃から
当たり前に隣にいた
気がついたらその場所は可愛いあの子のものになっていた
彼は言う
彼女との思い出
彼女の好きなところ
時々彼女の不満
彼女のことばかり
隣に私は居ないのに
最近つれないなあと不満げにつぶやく彼
彼は気づかない
気づかないままこの恋をひっそりと終わらせよう
気持ちをうちあけた
ずっと好きだったって
あなたに好きな人がいるのは知ってる
でも私も好きだった
あなたの好きな人と同じくらい
あなたを思っていた
この中途半端な関係も終わり
隣に立っていられればいいも終わり
あなたの答えは決まってる
正直なあなたが好きだった
だから私は告白したの
時計の針は平等に進む
彼女との別れが惜しい時
友達との楽しい一時
愛しい人との別れの時
止まって欲しくても無慈悲に進む
平等に進むのならばできるだけ
穏やかな毎日を進んで欲しい