#7 タイムマシーン
私にはそんなもの必要ない。
今が1番楽しいし、今が1番幸せなのであります。
誰もがそうでありますように。
#6 特別な夜
オシャレなグラスに
ちょっと背伸びしたシャンパン
食べ切れるか分からないホールケーキ
隣には君がいる
今日、私は24歳になる
#5 海の底
寂しい心と孤独な心だけを
海の底の暗くて怖い場所に置いて行ければいいのに。
でも、そんなことしようとは思わない。
むしろできる人が居るのだろうか。
どうせ、置いてなんてこれないのに。
#4 君に会いたくて
お互い恋人がいる。
ただの仕事仲間、
だったー。
会社の飲み会。
もちろん君もいる。
その日、一度だけ一線を越えた。
それからというもの、君はボクにこう言うんだ。
「また飲みに行こうよ」
なんだかその言葉が妙に嬉しかった。
また君にプライベートで会えることが。
なんだかちょっぴりね。
別に今の恋人に不満はない。
だけれど、ボクはまた、君にメッセージを送る。
「今何してる?」
別に今の恋人に不満はない。
ただ、ちょっと。
ちょっとだけ。
君に会いたくなっただけ。
#3 閉ざされた日記
過去の日記を引っ張り出すのは少し抵抗がある。
ボクは常に誰かと過ごしてきた。
その誰かの名前を見ると思い出に耽ってしまう。
その「誰か」が
元恋人なのか友達なのか、
はたまた仕事関係の人なのか。
日記に名前を残すのを辞めたらいいものを
ボクはまた名前を書いて日記に残すと思う。
それがボクが誰かと過ごしていたという
写真とはまた違うひとつの証拠になるから。
それが二度と開かれないであろう日記になったとしても。