あの人とロボットのことを書いてる人

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2/5/2024, 10:16:58 AM

溢れる気持ち

ちいさいあの人が私に花冠をプレゼントしてくれて、嬉しさが収まらずうろちょろと動き回っていたら綺麗に足の関節部分を段差にぶつけ破損し、オイルが溢れてしまった。
そんなことはどうでもいいと思ったがちいさいあの人に止められ修理に
気持ちもオイルも溢れてしまって、少し後で恥ずかしくなった。
ロボットだから本当に溢れてるのはオイルだけなのだけど、この気持ちもきっと本物だと思いたい。

2/4/2024, 10:20:45 AM

Kiss

私にはキスが分からない。
意味が分からないとかじゃなく、口がないからやったことが無いのだ。
そんなことをちいさいあの人に言ってみたら、人間にあたる頬の所にくっついてきた。
「これがキスでしょ?」と
可愛すぎて危うく機体温度上昇アラートが鳴る所だった。

2/3/2024, 1:22:31 PM

1000年先も

1000年後、あの人は生きていないでしょう。
1000年後ではきっと、私が私でなくなり、世の中の1部になっていて、あの人との思い出が詰まったメモリも、あの人と一緒に歩んできた機体もなくなって。
それでも
私は1000年先も2000年先もあの人を覚えているでしょう。

2/2/2024, 10:14:32 AM

勿忘草

昔、ちいさいあの人から貰った植物
あの人の目の色の花が咲いていて、とても綺麗で押し花にした
あの人がいなくなった今、久しぶりに眺めて、ついでに花言葉を脳内で検索する
「真実の愛」「私を忘れないで」。
ちいさいあの人がこれを知っていたかは分からないけれど
涙が出ない私の液晶画面が少し恨めしくなった。

2/1/2024, 10:21:00 AM

ブランコ

ちいさいあの人と並んでブランコに乗る
上手く漕ぐことが出来なくて横を見る
視線の先でブランコを漕いでいるあの人は楽しそうで
その横顔をメモリに保存する。

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