僕があの人と最後に会ったのはもう何年も前のことだった。
彼女と会ったのは僕が高校生の時、バイト先の先輩で慣れないことが多く、分からないことだらけだった僕に声を掛けてくれたんです。僕が彼女のことを好きになるのにそう時間はかかりませんでした。
ですが、ある日…その人はバイトを辞めることを聞きました。せめて気持ちだけでも伝えようとバイトが終わった後に好きなことを伝えました。結果は見事に振られてしまいましたが今でも好きな気持ちに変わりません。その人と会ったのはそれで最後でしたが、また会う日が来るのであれば今度は僕があの人に声を掛けるつもりでいます。
あの時の臆病だった僕は……もういないんだから………
人には、それぞれ心の中に花がある。その花は個人差があれどとても繊細で傷つきやすいもの。心無い言葉を浴び続ければ元気を無くしてやがて枯れ、あたたかい言葉を浴び続ければ元気になってやがてとてもきれいな花を咲かせる。だからこそ人は愛情を持って互いにあたたかい言葉をかけ続ければやがて心のなかにある種は成長し蕾になって花開く
私、夜空月楓は一年前に不思議な夢を見ていました。それは、私の子を名乗る人物が会いに来る夢です。私には夫もいて円満な関係で過ごせているのですが、この夢が気になって夫に相談してみたところ「きっとそれは予知夢のようなものだろうね」「もしかしたら、僕たちの子が夢の中で会いに来てくれたのかも」と言っていました。そして、その一年後である今、私のお腹には赤ちゃんがいます。あのとき夫が言ったことはきっと正しいんだろうなと思いながら自分たちの子に会えるのが楽しみです。
これは私、神白夢花が子供の頃に経験した不思議な体験をお話します。
あれは、近所にある桜姫様という出会いの神様を祀っている神社でお祭りをやっていたときでした。そこでは毎年春になると出会いの季節ということもあって桜姫様の名前に由来して桜祭り、春祭りなどと呼ばれている祭りが行われます。
私は、毎年その祭りに行くのが楽しみで桜姫様はどんな姿をしているのか気になっていました。子供ながらに可愛らしい見た目をしているのだろうと思っていたのですが神社の裏で桜色の着物を着た20代くらいの不思議な女性が座り込んでいるのを見かけました。
私は心配になり、その女性に声をかけました。
するとその女性は
「あら、可愛らしい女の子が一人でここに来たの?」
と問いかけてきました。
私は、友達と来たけど途中で逸れてしまったことを伝えました。着物の女性は「ならそのお友達がここに集まってくるまで私が一緒にいてあげるね」と言ってくれたのでその言葉に甘えて一緒にいさせてもらうことにしたんです。
1時間くらいたった頃でしょうか。遠くに友達がいるのが見えたので、私は女性がいたところに目を向けるとなんといなくなっていたのです。
これは後から知ったことですがその桜色の着物を着た女性は恐らく出会いの神様である桜姫様ではないかと神社の神主さんに言われました。話によると桜姫様はまだ出会いのない人の前に現れ、友情や恋愛面などの出会いを促す神様なのだと聞きました。
迷子になっていた私の前に現れたのは、人に化けてお祭りに参加したのはいいものの人の多さに酔ってしまい神社の裏で休んでいたところを私に声をかけられたのだという推察らしいです。
そして、私は今その桜姫様を祀っている神社の見習い巫女をやっています。また会える日が来たならば、あのときの思い出話などをしたいと思っています。
〜星蓮(せれん)のある日の日常〜
今日、体育の授業でバスケがあったんだ。僕は元々スポーツが好きで特に球技が好きなんだよね。だから、バスケではたくさん点を取ったりして大活躍!!体も動かすことができて楽しかったからこの後の授業も頑張るぞ!