「海の底」

この世界を全て諦めて

遮断したさきには

音も光もない海の底で

酸素を求めるように

もがいてあらがって

海の底から這い上がるんだ

「君に会いたくて」

遠くにいる君のことをよく考える

笑っているかな、楽しんでいるかな。

泣いている？悲しんでいる？喜んでいる？

君の一瞬を見逃したくなくて、

僕はよく君に会いたくなる。

「閉ざされた日記」

過去から逃げるように

自分の心の奥底に沈めていた

閉ざされた日記を、

僕はそろそろ向き合うべきだ。

「木枯らし」

木枯らしが吹き荒れて

冷たい風が容赦なく

僕の体を射る

「美しい」

夕焼けに照らされる君の横顔が

あまりに美しいから、

僕は静かにシャッターを切った。