「冬のはじまり」

朝日の前に起きて、夕日が沈んでから帰路につく。
温かい光に飢えているのだ。ああグラコロたべたい。

「微熱」

水分とって寝て治すのよ、と。
白衣の天使は家帰ってまでやってられない。

「セーター」

セーターの縫い目をほどいていく。
あなたへの好き、を無かったことにするかのように。

「夫婦」

急に寒くなったからね、と。
君の好きなケーキに、あたたかい紅茶で口実を。

「秋風」

秋の夕日に照山紅葉　渓の流に散り浮く紅葉
秋風が、紅葉の装いをだんだん変えていく