「ごめんね」の一言が言えなくて

家族には叱られて

友達は離れて行く。

上司には呆れられ

同僚は素通りしていく。


誰にも助けてもらえなくなった。

そのプライドは必要か。

じりじりと照りつける太陽

滴る汗

水があれば腕を濡らす

濡れた腕に風が当たって心地よい

天国の門番。

地獄行の死者が天国に入らないよう、
常に目を光らせている。

ある日、７歳にも満たない子供が訪れた。

門番はその子供を天国へと迎え入れた。

途端、門番は地獄へ落とされた。

⚠自然災害の表現があります。




「今日は１日雨の予報です」


もう正午だと言うのに、朝から降り止まない雨。

SNSのメッセージ通知。

『ああ、最悪。今日も雨だよ』

徐々に強くなる風。

『ねえ聞いてよ、上司がね…』

遠くで光る稲妻。

『本当、居なくなればいいのに』

ガタガタと揺れ続ける窓。

『あの先輩も本当に腹立つ！』

道端の木が倒れたと、速報が入る。

『なんで誰もわかってくれないの！』

大きく家が揺れた。

『もう、全部嫌になる…』



降り止まない雨。

初めて夢を抱いた私へ

その夢は叶わないよ。
あなたが諦めてしまったから。


何となく生きている私へ

あなたにはもっと考える時間が出来るよ。
親が助言してくれたから。


新たな夢を抱いた私へ

その夢は叶わないよ。
昔諦めた夢をもう一度叶えようとしているから。


今の私へ

もう時間はないよ。
夢を叶えたいなら、叶える努力をしなければ。
これ以上後悔を増やしてはいけないよ。