10/16/2023, 11:17:23 AM
空気中を舞う埃と、目を瞑れば爆発する色とりどりの粒子と。
時折思考を遮断する電車の音。冷蔵庫の唸り。四枚羽の羽虫。天気予報。溶ける氷。
風が運ぶ湿りを帯びた熱。
午後三時の光は強烈過ぎて、私は背を向ける。網戸一枚で隔てられる、ここと世界。
何度眠って、何度起きて、何度覚醒したか。私はその度にちゃんと戻って来れたろうか。
戻ろうと、したろうか。
濃い緑のあの庭へ。
何かを置いてきたような気もするけど。
音が一つ加わる。それはたちまち無数になる。
慌てる声。足音。蝉は止んで、雨音。
暗くなっていく部屋に、今日始めて目覚めた気がする。
扉を開ければ柔らかな光。
おはよう。
いってきます。
(やわらかな光)
10/15/2023, 2:56:29 PM
射貫かれたともいえる、その一秒に時間は止まる。
0の角度でもって、同時に、四次元すらも超えてしまうような。
そんなことがあったんだよ。なんてね。大袈裟かもだけど、言葉にするのは難しいね。
君に理解出来るとも思えないし。
話したところで、ニャーと鳴いて、それでおしまい。
(鋭い眼差し)