雨の香り、涙の後

雨が降っている
この中だったら泣いててもバレない
だから雨は好き

私が泣いてるとき
気づいてくれるのは1人だけ
家族も先生も気づいてくれない私の気持ちを
一瞬で汲み取ってくれる

「顔見りゃわかるよ」
この一言にどれだけ救われたかあなたはきっとわかってない

雨の香りが過ぎ去っていく
涙の後はだれにもバレない

ただ1人を除いて

「なにか言いたいことあるでしょ、顔見りゃわかるよ。いいよ、ゆっくり言ってごらん。」

届かないのに

届かないのに言い続ける
「大好きだよ」
周りからは冷たい目で見られる

いや

届かないからこそ
いい続けられる

大好きだよ
心の底から
愛してる

記憶の地図

あたまの中には地図が広がっている
初めての場所へ行くとその地図は広がる

あなたの所へ行くにはどうすればいい？
近くにいるのに近づけない

あなたのいる所へ行きたいだけなのに
通行止めの道が多すぎる

ただあなたの隣にいたいだけなのに

美しい

美しい世界ってどういう世界？
理想の世界は美しいのかな？

誰にも認めてもらえない
それでも美しいと思えるものを見つけたい

だれか、わたしを
みつけて

どうしてこの世界は同性への愛が認められないの？
どうしてこの世界は恋と愛の違いが曖昧なの？
同性のあなたに恋をしているわけじゃない
ただ愛しているだけ、親友としてただただ愛しているだけなの
なのに周りからは恋とか恋愛とか言われる
恋と愛の違いを説明出来ればこんなに責められなくてすむの？

ただ、大好きなだけなのに
隣にいたいだけなのに

一緒にいられれば幸せなのに

なのに周りにいじられる
「大好きすぎでしょーw」
大好きだよ
なにか悪い？
どうして愛しちゃいけないの？

私がおかしいの？