『ないものねだり』
人はいつだってないものねだり。
周りを見渡せば。
羨ましい。
それが欲しい。
そう思う。
簡単に手にできるもの。
私には簡単じゃない。
ぐるぐるぐるぐると頭の中。
どこを見ても。
もっていないものばかり。
羨ましくて。
切なくて。
寂しくて。
悲しくなる。
また今日も私はないものねだり。
『ところにより雨』
何気にテレビをつけた。
歌番組。
うわっ懐かしいって曲が流れた。
良く聞いてたなぁ。
そう思って口ずさむ。
ふと。
小さいテロップを見る。
何十年ぶりに披露と。
そこでびっくりする。
えっ…この曲ってそんなにたってるの?
時の流れのはやさに驚くと同時に。
この曲がヒットした時に悩んで苦しんでる気持ち。
今も同じように悩んで苦しんでる事に。
何も進んでない変わってないむしろ余計に苦しんでいる事に。
変わってない私、周りはどんどん良く変わっていく事に。
心が。
ところにより雨です。
『夢が醒める前に』
夢が醒める前に静かに消えたい。
想い描くような事を考えて。
あー幸せだ。
夢の中だけは自分が想い描く世界。
なんて幸せなんだろう。
なんてあったかいんだろう。
生きてて良かった。
なんてね。
夢が醒めたら。
そこには何が待ちうけているだろうか。
現実という名の地獄だ。
想い描く人物は魔物。
世界は地獄だ。
突き落とされる前に。
消えたい。
『泣かないよ』
泣かないよじゃなく。
泣けないよ。の人の方が多いんじゃないんだろうか。
たまに。
泣いてる人を見て。
周りはいい大人がとか。
すぐ泣いて…とか。
泣けば済むと思ってとか。
言う人がいる。
だけど。
私は泣ける人をとても。
羨ましく思う時がある。
感動のシーンとか泣けるシーン。
私は泣かないんじゃない。
泣けないから。
冷たい人間だと。
思われてしまう時もある。
泣かないよではなく泣けないよ。
でも。
泣きたくなったら泣けるのならば。
遠慮なく泣けばいい。
『怖がり』
本当はね、怖がりなんだよ。
表に出ないだけで。
それに怖がったって頼る人がいないんだから。
お化け屋敷とか心霊でも怖いよ。
だけど女の子がキャァとか怖いよぉって。
そんなリアクションは取れないんだ。
昔からそう。
先に怖がる人がいるから自分がしっかりしなきゃって。
怖くないふりをして。
みんなに大丈夫だよ、怖くないよ、落ち着いて。
そんな役割だった。
災害の時だってそう。
地震があっても。
怖いよなんて言う人がいない。
だから。
周りの人が怖いよと言うのに対して大丈夫だよ、怖くない、落ち着いて。
と、動く。
ほんとは心臓バクバクしてるのにね。
怖がっている人をなだめた後に一人になった時にやってくる震え。
ほんとは怖いんだ。
だけどその場でみんなが怖がったらパニックを起こす。
誰かがやらなくちゃいけない。
昔からそうだったから。
怖がることを我慢して強がりになった。
ほんとは大丈夫だよ、怖くない、落ち着いて。
これは私が欲しい言葉だ。
もし。
もしも。
ほんとは怖がりだって気づいてくれる人がいたら。
気づいて欲しい言葉を言ってくれたら。
心から安心して。
泣いちゃうかも。