いろんなものを
手放したら
きっと暇なんだろうな。
でも、あの世には持っていけないから、
手放すことを
自分で決断したほうが
きっとすっきりする。
そして、覚えていなくて良い。
手放した瞬間
ひとまわり以上歳の離れた姉の口紅を
姉が友達からもらったらしい
可愛らしいお人形さんの
黒い毛糸で綴られたくちびるに
そーっとつけてみた。
ふわふわの色。
それが、あたしの紅の記憶。
5歳の頃である。
ふと、思い出す。
あの時の人形、まだあるのだろうか。
そして、くちびるは
まだふわふわだろうか。
紅の記憶
たまにやる。
夢の続きを見るための二度寝。
続きは見た気がするのだけど
起きたら記憶がない。
もしかしたら
未来への
夢の断片?
んなわけあるかいな(笑)
人生50年も生きると
過去も見えない笑
見えない未来へ。
顔を洗うとき、
指がスーッと軽くなる。
湯船に浸かりながら。
歯の隙間にいつまでも
引っかかっている何かが
スーッと取れる。
そういうことなのかもしれない。
吹き抜ける風。