すべての憎しみを
すべての悲しみを
すべてのつらい感情を
すべてすべて
“終わりにしよう”
この心から解き放って
この両手から解き放って
すべてすべて
反転させる
憎しみを愛情に
悲しみを喜びに
つらい感情を穏やかな感情へと
…そうできるよう、ありたいと思っているが
なかなか出来ないのが
この僕だ
だがいつかできるようになりたい
自分の寿命が終わる
その日の朝までは
#終わりにしよう
今、僕が目にしているのは
色取り取りの美しい夜景と
物憂げな君の横顔
事情を問いたいが
君の横顔が
すべての言葉を拒否している
ならば
僕は静かに君の側に居よう
夜景に隠された
夜空の月を探している振りをして
いつか君が
ぽつりと言葉を紡ぐまで
#目にしているのは
『優越感、劣等感』
そんなものがあるから
人は人を馬鹿にし
必要の無い争いがうまれる。
…と、鼻息荒く言う僕こそが
劣等感の塊だというのに。
#優越感、劣等感
“これまでずっと、自分の素を出せなかった”
そう思えばきっとそうなのだろう
自分の素の表情の上に
沢山の仮面を被ることを余儀なくされた
この狭苦しい世界では
そもそも自分の“素”を出すことでさえ
『異端』として扱われ
誰も本来の自分を出そうとはしない
それが今の世界の暗黙のルールであり
掟なのだ。
#これまでずっと、自分の素を出せなかった
『またね』
その言葉をのこして
君は僕の前から姿を消した
夢を追いかけて行ったのか
それとも自分を取り巻く環境がイヤで
すべてを棄てて
あてのない旅に出たのか
僕には定かではない
ないが
ただ、
『ならば、
僕はここから
君のしあわせを祈ろう
それしか出来ないから。』
そう返すと、
LINEの言葉が悲しく続く
『また逢いましょう』、と。
その言葉に少しだけ救われた
そんな気がした真夏の夜の
1件のLINE。
#1件のLINE
書き手ぼやき
LINEなんて使って無いや(嘆息)
だから良く分からないな。
SNSはメンドクサイ…。