川柳えむ

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9/23/2025, 8:43:50 AM

 ようやく空気が秋めいてきて、風も涼しくなってきた。曇りになると少し寒い。
 今日は晴れてくれても良かったのにと、空を見上げる。
 まぁでも暑いよりはいいかと、二人で歩き出した。
 それに、少し寒い方が、君の温かい手を繋ぎやすいしね。


『cloudy』

9/21/2025, 11:26:19 PM

 私は、あの世とこの世を繋ぐ、虹の架け橋を作る職人。
 人口も増えたことで、虹の架け橋の出番も増えた。なので、現在増設中だ。

「○丁目の橋が古くて崩れかけているそうです」

 壊れた橋の修復も仕事の一つだ。
 みんなが安心安全にあの世に渡る。その為に、今日も働く。

「そら、直ったよ」

 橋を直して、待っていた子供に先へ進むよう促す。
 こんなところで、子供を見るのは、あまり好きではない。でも、せめて次はもっと長く幸せになれるようにと、そんな気持ちで橋を渡らせる。

「おじさん、ありがとー」

 みんなが笑顔で逝ってくれたら、それだけで救われる。

 私は今日も働き続ける。


『虹の架け橋🌈』

9/21/2025, 1:06:10 AM

『今何してる?』
『こっちはようやく少しずつ涼しくなってきたよ』
『そっちはどう?』

 もう二度と既読がつかないことをわかっていて、それでも送ってしまう。

『会いたい』

 その一言を入力しては、すぐ消す。
 こんなこと送ったら怒られてしまいそうだし。

 既読がつかなくても、この気持ちが届いていればいいな。

『君が幸せでありますように』


『既読がつかないメッセージ』

9/19/2025, 10:23:05 PM

 『秋』という題材で絵を描くよう課題を出された。
 面倒だった俺は、赤やオレンジ、茶色を混ぜた絵の具でキャンバス一面を塗りたくった。
 なせが表現が素晴らしいと褒められた。勝手に絵の解釈をされ、天才だと囃し立てられた。
 芸術ってわかんねーと俺は思っていた。


『秋色』

9/18/2025, 10:55:13 PM

「もしも世界が終わるなら」
「え?」
 また変なこと言ってる。そう思った。
 こいつとの付き合いは長い。子供の頃がずっとこんな感じである。
「もしも明日世界が終わるなら、どうする?」
 再度質問が繰り返される。
 公園にある高台から街を見下ろしていたら、突然そんなことを言い出したのだ。
 そいつの隣に座り、答える。
「変わらないよ」
「変わらない?」
「そう。いつも通り、おまえの隣に座って話を聞いてるよ」
 そう言うと、一瞬驚いたような顔をして、それから満足そうに微笑んだ。
「そうか。死ぬまでずっと一緒か」
「そうだよ。世界が終わるまでずっと」
 街が夕日に飲み込まれていく。赤く染まった光景は、まるで世界の終わりのようだった。


『もしも世界が終わるなら』

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