靴紐が解けるように、僕らの手は離れていった。
追い掛けようと走り出したところを、解けた靴紐が足に絡まって、転んでしまった。
転んで擦り剥いてできた傷は、徐々に痛みを増していく。
いつかは消える痛みだとしても、この感情は、傷跡としてずっと残るのだろう。
『靴紐』
とにかく日々が忙しい。趣味に時間を費やしている場合じゃないのに。
だから、お題なんてやっていられない。
お題の物語(答え)は、まだ、闇の中。
『答えは、まだ』
傷付いた心を癒すため、私は旅に出ることを決意した。
とりあえず今は大阪・関西万博が話題の為、大阪まで行くことにした。パビリオンの予約は取れなかったが、なかなかに楽しかった。
せっかく大阪まで来たので、USJにも行った。遊んだ。一人でも十分楽しかった。
ついでに周辺の県にも行くことにした。兵庫、京都、奈良、和歌山……。各地の観光地を巡り、とても楽しかった。
満足した。本当に。
やっぱり旅って最高だ。……なんで旅に出たんだっけ?
『センチメンタル・ジャーニー』
見上げた空に浮かぶ月があまりに綺麗で、たまたま一緒にいた子に「見てみて! 月がめちゃめちゃ綺麗!」って言ったら、「ありがとう。私も好き」って言われた。
どういうことかと思ったら、夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」って訳したみたいな本当かどうかよくわからない話があるらしくて。
じゃあどうやって月の美しさを他の人に伝えたらいいんですか。本当にその子とはたまたま帰り道で一緒になっただけなんです。
どうしたらいいですか? 助けてください。
『君と見上げる月…🌙』
忙しい。忙し過ぎる。
本当にここ数日は忙し過ぎて、帰宅してからも仕事して、睡眠時間は毎日3時間くらいで。
ふらふらになりながらも、趣味の執筆活動だけは続けている。
でも、とにかく、もう疲れた。
この忙しいのももう少しだけだけど、本当に休みたい。
キリがいいとこで、一瞬手が止まる。
疲れて、何も考えられない。
せめて、休憩がてら、執筆でもしようかと手を動かすが、やはり何も考えられない。
頭が空白で埋まっていく。
あー……もう無理だ。
少しだけ瞼を閉じた。
『空白』