揉み消され
黒に染まった
心でも
灯分け合えば
消えゆくはやみ

「好きです」の
通知画面に
鳴る鼓動
スマホ伏せつつ
頭の中は白

お手本と
見比べてみる
僕自身
ただ欠けた場所を
さすりながら

封開けて
香りうつりし
紙開く
想い馳せるは
文字書いた主

夕暮れに
悩みあるかと
見知る顔
話し出すまで
ただ待ち続け