そっとあなたの隣に座る
泣きたい時は泣いていいから

そっと幼子を抱き上げた腕に
伝わる重みが生命の重さ

さり気なさを装いそっと身を寄せ
君の体温わずかに伝わる

眠る君を起こさぬように
そっとベッドを抜け出る朝

まだ見ぬ景色そんなのないよ
いえいえあるわあなたの隣

秘境になんて行かなくても
ここにあるのよまだ見ぬ景色

今年の春はあなたと行くから
何時もの桜並木がまだ見ぬ景色に

よく見る景色もあなたとならば
全てがまだ見ぬ景色になるのよ

走り続ければ見れるのかもしれない
あの夢の続きをもう一度

夢を見るのがそんなに大事？
あの夢の続きより今この瞬間

手編みのマフラーくるりと巻いて
あたたかいねと笑う君

こたつに入ってお鍋を食べて
あたたかいよね冬の夜

手袋忘れた私の手のひら
あなたが包んであたたかい

未来への鍵ってどこにあるの
そうだね君の胸の中かな

無数にあるなんて嘘っぱち
未来への鍵は一つきり

玩具の鍵のペンダントを付けて
未来への鍵だと言った人