あの頃の私に言いたいのは、

お前が間違っている思っていることは、本当は全てが正しいということ
そして、正しいと思っていることも全て正しいということだ。

だから、あの頃の自分が目の前にいたら

お前のやる行動は全てが正しい
だから行動しろ

と言う。

私が日本で生まれたこと
男として生まれたこと
今の親の元で生まれたこと
そのすべてから逃れることはできない

しかし、
その現実を忘れ、
あたかもすべてを超越した場所から見下ろしているかのように、物事を見てしまう。
そうすれば、自分が見たくないものを見ないで済むから

なんて私は弱いのだろうか。

今日という日が終わってみれば
昨日と何も変わらない気がする
細かなところを見れば、全てが違うのに
まるで今日は昨日みたいなんだ

異なるところに目を向けると
生きることの儚さが私を苦しめる
だから、今日よ
また明日も会いに来てくれないか？

すべてが透明で嘘、偽りのない世界だったら
どんなに生きにくい世の中だっただろう

嘘や偽りがあるからこそ、
私達は関係を保てて、
世界を面白くできる

理想のあなたなど存在しない
あなたは、あなた自身以外の何物でもないのだから

あなたは、この無限に等しい世界において
これまでも、そしてこれからも決して生まれてくることのないかけがえのないたった一人の存在である

そのような奇跡を前にして
それ以上何を望めばいいというんだい？