澄んだ空色が好き
子どもの頃、
絵の具で空色を作ろうとしたことがある。
色んな色を少しずつ青色に混ぜていった。
色々な色が混ざると黒に近くなっていくよ
先生にそう言われたとき、
衝撃的だった。
色んな色が混じると虹色みたいに
綺麗な色になると思っていたから。
そんなことを思い出す空色…
快晴の空が見たい。
清々しく生きたい。
テーマ「快晴」
春爛漫は 母の笑顔
動画に残る 母の笑顔
ケーキを作って
明るく笑う
母の元へ走り寄る…
おなかの辺りに顔をうずめて
甘えている私は
わがままそうで可愛い。笑
春爛漫の笑顔が消えた日に
我が家の灯火も 消えた
テーマ「春爛漫」
誰よりも、ずっと好きなところは、
私の話を聞いてくれるところ。
頷きながら笑いながら
目を見て話を聞いてくれるところ。
私のことを褒めてくれて
助けて欲しい時に現れてくれる。
そんな彼と別れたのは
どんな理由だったのだろう…
もう一度、出会いたい。
あの頃の私で、あの頃のあなたと。
過ぎた思い出はとても眩しい。
痛いほどに分かってる…
最後の冷たい通話の声が
今もまだ、耳に残る…
テーマ「誰よりも、ずっと」
苦手なテーマが来た。
「これからもずっと…」
期限を決めることに慣れ過ぎて
ずっとと言われると引いてしまう。
これからもずっと一緒にいたい人は
もうそばに居ないし。
過去につながりのあった縁は
区切りが来ると遮断しがち。
繋がりを切って
新たな繋がりを作る方が生きやすい。
これからも、ずっと
そんな生き方を好む気がする。
器用に生きられない。
テーマ「これからも、ずっと」
水平線へ沈む夕日は儚く美しい。
露天風呂を思い出す…
綺麗な夕日が見える温泉。
露天風呂にはテレビがあった。
大海原が広がる目の前と
地上波ニュースが流れる
なんとも趣きのないギャップ。
そこで見たニュースが忘れられない。
高校を卒業して間もない頃だった。
卒業アルバムと同じ顔の同級生が
殺人事件の被害者として映っていた。
理不尽に突然に、
夢と希望を断たれた彼の死を
沈む夕日とテレビで知った。
テーマ「沈む夕日」