「これまでずっと、自分の素を出せなかった」

他人に好かれたいとは思わない
でも嫌われたくない
だから「素の自分」が出せない

『いい人を演じる』
『自分に嘘をつく』
『違う自分をつくる』

多分、これが本当の「私」。

「1件のLINE」

携帯にLINEの通知音がなる

親から？
仕事の連絡？
友だち？
前の職場の人？
気になるあの人から？

いずれにしても携帯の通知音に一々ビビる私

「朝、目が覚めると泣いていた」

夢をみた。
昔飼っていた犬の夢。
私が初めて飼ったペットだった。

ミックス犬で
ちょっとドジな性格で
雷と花火の音が怖くて
車に乗るのが好きで
何をするにも可愛くて

ずっと、一緒だと思っていた。

でも、それがなくなるときは一瞬だった。

そんな子が夢に出て
昔と変わらない元気な姿で私のそばにいた。
嬉しかった。もう会えないと思っていたから

目が覚めると私は泣いていた。
あれは夢だったんだと思った。
でも会えて嬉しかった。
だから
「ありがとう」

「友だちの思い出」

今も昔も「友だち」と呼べる人はいない。

昔はよくいじめられていて
１日１日が嫌だった
親にも言えず、
毎日が退屈で死にたかった。

それでも何となく今まで生きてきた
その結果
人付き合いが下手な捻くれ者の人間が完成した。

「星空」

夜空の星に向かって
手を伸ばしても星には届かない

ああ

私の手はいつも何も掴めない

本当に無力だ