玄関に増えていく小物たちは全て、あなたが僕にくれたものなんですよ。覚えてますか？
いつどこで貰ったかとか、馬鹿みたいに覚えてるんです。

/きっと忘れない

今年もまた、あなたが帰りにアイスを買ってくる季節になりました。

/夏の気配

僕は光のほとんど入らない場所でうずくまっていたのに、あなたは僕を見つけて良くしてくれました。あなたのおかげで、嫌いだった銀縁眼鏡も好きになれたんですよ。

/光輝け、暗闇で

あなたはやたらと長いキスをしてくる時がありますよね。
でも、それじゃ足りないですよ。

/酸素

あなたは毎年夏になると、僕を夜の海に連れて行ってくれますね。何度行っても綺麗な貝殻を探す速さは、あなたには敵いません。

/記憶の海