行かないで
私は天然記念物。
古くて旧くて簡単に動けない凝り固まった考えの人間、じゃなくて幽霊。
動けない幽霊は地縛霊、それはヤダから「地縛霊時々動くってよ」とシネマティックにお呼び頂きたい。
なぜこの世の人々はあんなに急ぎ足で歩くんだろう。その先に何があるっていうの?
私にはわからなくて。
「行かないで、私を置いてかないでよ、一緒にいてよ」
私の声は届かない。
あんなに仲のよかった子達も好きだったあの人も知らぬ間に何処か遠くへ行ってしまった。
諦めずに「一緒にいてよ、ずっとそばにいてよ」と言い続けたらどうなったかな。
きっと笑顔で優しい口調で「いいよ」って言うね。
でも、気がつけば誰もいなくなるのはわかってる。
諦めずに言うのは「私も一緒に行くよ、負けないよ」
だったんだね。気づくのが遅くてごめんね。
これから出会う人、大事な人とは一緒に歩いていけますように。
よろしくお願いします。
end
どこまでも続く青い空
今の職場に行きたいと思ったのは場所が「高台」にあるから…と私の身近な人達のほとんどが好んだそれをもてなす仕事だったから。
それに関わったことがない私はそれがどんなものかよく知らない。だから、どれくらい魅了されるものなのか知りたくもあって志望した。
入ってまだ数ヶ月。
何となくわかるのは、それが本当に好きな人はほんの一握りなのでは?いうこと。
ほとんどの方はお付き合いの延長と認識しているように思われる。
私も若い頃から何度も何度もお誘いを受けた。「無理です無理です」といつも断っていたが嫌でも、ただのお付き合いでも無理してやっておけばよかったのかなと思う。
広げた人脈で人生が変わったかもと思う。
ただ根っこは不器用で人付き合いも苦手。最初は上手くいってもその内その輪から脱落するんだろうなとは容易に想像がつく。
だから、自分の好きなことをしよう。ということで…
再び推し彼のライブに申し込んじゃいましたよ!
高台の職場から見える、どこまでも続く青い空を見ながら、当選します様にと祈る私でした。
最後雑end
衣替え
ロングカーディガンを羽織ったあの暑い日の後悔
夏物のインナーもワンピースもサンダルも今年はなかなか仕舞えなくて
一足早く買った秋物のセーターとブーツの用意は出来た
あなたに買ってもらった指輪とイヤリングはもう着けない
私の心も衣替えの時期が来た
今年の冬は寒くなりそう
end
声が枯れるまで
前を歩く
あなたの名を呼び
手を取り
並んで歩いて
声が枯れるまで
くだらないこと話して笑って
そんな日々
二度と戻らないから
大事にしまっておこう
ありがとう
end
始まりはいつも
今日は以前から行く予定だった地元の作家さん達の個展を見に、小さなギャラリーへ赴きました。
2人の芸術家と1人の詩人が織りなす、静かで優しい色彩に囲まれた空間は本当に素晴らしくて、何度も回り見てしまいました。
四角いキャンバスにやわらかな色彩で塗られた絵と優美な曲線を多用して彫られた柔らかな彫刻に澱んでた心が浄化していく様です。
そして、それらの間に書かれた詩もとても優しくて、この場所にずっと居たいと思わせるほどでした。
先日見た国立美術館の作品も良かったのですが、今日見たこの小さなギャラリーに並べられた作品達にこんなに心を揺さぶられるとは思ってなかったです。
心から「行ってよかった」と思いました。
最近ホントに全部ダメで折れまくっていた私。
「ちょっと頑張ろうかな」
なんて立ち直るきっかけの始まりはいつも、こんな風に突然訪れます。
私も誰かに感動を与えられる人になれならいいんだけどな、なんて事を夢見つつ…。
次は何処へ行こうかな。
end
余談ですが。
その帰りに立ち寄ったアニメイ◯にて、私の大好きな推し彼、推しアニメグッズが撤去されておりました。
世間のブームは過ぎたかもしれないけど、私にはまだまだ胸アツ案件ですよ。ひどくないですか?
「ちょっと…頑張れないかも」