12/15/2024, 3:41:00 PM
-雪を待つ-
マフラーに顔を埋め、息を吐くと
メガネとともに世界が真っ白になる。
世界が真っ白になると、
真っ白だねと笑う貴方が
君が消えてしまわないようにと言いながら
ぎゅっと握りしめる手を思い出す。
二人の手の上に落ちる雪の結晶が一瞬で溶け、
冷たいとも感じず、温かいと感じる手を。
上を向くと降ってきた雪の結晶が溶けて
私を真っ白な世界から、元の世界に戻す。
寒い日は空を見上げ雪を待っている。
雪が私を貴方のいる世界へ連れて行ってくれるから。
12/15/2024, 6:49:00 AM
-イルミネーション-
会社帰りに見たキラキラと光る近所の家。
光っている、電気代は大丈夫なのだろうかとしか
思わない私は幸せでは無いのだろう。
テレビで見た広い道路をキラキラと光る
イルミネーション。
光っていたのはそれだけでは無いと思う。
私にも来るのだろうか、寒くても構わないと。
寒いだけでは無い白い息を吐きながら
イルミネーションを見に行こうと思える日が。