たとえば…
木々の間から零れる太陽のおだやかさ
夜露に射す月灯りのやわらかさ
革命を始める勇者が書くepic
死期近い武人が書くlyric
初声をあげる愛し子
息を引き取る愛しき人
……ここでは書ききれない
千差万別の「美しい」はあれど
万人が頷く「美しい」などない
美しいも醜いも決めるのはだれか
あなたが最も知っている
#美しい
空からの輝きを遮るこの5本指には幾つの糸が絡みついているのかな
私は棄てたと想っていた
息が詰まる私のセカイ 武器なんてなくて
唯一手に入れた、たった一つの刃
人にも私にも振るって血溜まりをつくった
ねぇ、それくらい苦しかったよ
同情なんていらない共感が欲しかった
偽善なんていらない肯定が欲しかった
めをとじて みみをふさいで しげきをねむらせて
でも、私の周りには沢山の糸があった
ただの緑もあった 赤と青が絡まっていた
束になって頬に添えてくれる手は 優しくて…
嗚呼、白でも黒でも色じゃないか
私の指に絡まるキズナの色はきっと歪だ
…………でも、陽だまりに輝く色はなぜか奇麗だ
私の目に映る世界(いろ)は美しい
#この世界は
「どうして」の種類
どこを探してもいなくて 途方に暮れる
あぁ、こんな…親をさがす幼子のような
哀しくて どうして
世界は問で溢れている
ずっとずっとそれは消えない
分からくて どうして
なんで?どうして?
こんなものに振り回されたくないのに
苦しくてどうして
#どうして
覚めたくない
例え泡のようにわれるものでも
ここにいたい
外は
うだるように暑く 凍える寒さが苦しい
押し潰されそうな重さが 貫かんとする棘が
いたくて くるしくて くるいそうだ
だから、いつまでもいつまでも
甘くて優しい温もりにつつまれたまま
いのちをのぞみたい
いのちをついえたい
あぁ、あのね…………
やっぱ、いいや
#夢を見てたい
望んでいる のぞんでいるよ
未来の変化を畏れるのは過去の失敗を知っているから
永遠などないと分かってる 知っている
それは自分で言ったこと
このクチで…
否定した、そのクチで!
みずからが堕落する音を震わせる
だけれども望むだろう?同じ穴の狢なくせに
小さい小さい正義感が殻を食い破る
あぁ… トワに
完璧な永遠は無いの
#ずっとこのまま