『誰よりも』


君に会えたことは
僕の最大の幸福だった

決して長くはない君の時間を
共に歩かせてくれてありがとう

君の幸福は見つけ難い形をしていて
君の多感で繊細な心が
君を苦しめたろうけれど

いつも傍に在ったことは
きっと分かっているね

『伝えたい』


あの渦巻く黒塗りの翼達は
いつからそこに居たのだろう

時に黙し
時に叫び

矮小な人間の感情を嘲笑い
貪欲なる死をもって生を貪る

あの雪の下に倒れ伏す過日は
ただ静かに恨んでいた

『花束』


言葉に代えて
想いを乗せて
あなたに贈る

これが僕の心です。

『スマイル』


笑って。
ピエロでも何でもなってあげるから。

寂しい時なんて無いように
いつでも傍にいるよ。

悲しみに沈んでしまわないように
この手で掬い上げたい。

笑って、一緒に居て。
君のためのボクだから。

呼んで。

ボクの、名前、は

『どこにも書けないこと』


瞼の裏に焼き付ける
言葉にもならない衝動
漆黒に被せて誤魔化す

その色が形が如何様であれ

表出されない内面世界に
何の責を負う謂れがあろうか