『太陽の下で』


君をみつけたかった

逢いたいと願うこの心は
どうか責めないでほしい

『セーター』


幼い子どもの頃は
お父さんのセーター
大きく見えていたのにね

いつの間にそんな
寄る辺ない葦みたいな

『夫婦』


手を取り合って向かい合い
笑う二人の睦まじきこと

晴天を舞う錦葉の祝福

変わるが常の世にあれど
変わらぬ常のあれよと希う

『どうすればいいの？』


平穏におさまらない感情
右も左も分からず立ち往生

許したくない
許されたい
愛されたい
愛さなくていい

矛盾でチグハグな心

『宝物』


失くさないようにしまいなさい
忘れずに鍵もかけておきなさい

あとは忘れてもかまわないから