昔手を離した風船は遠い空、

とても遠い世界に飛んでいったようだった

今は空も世界も狭くって

風船はすぐ割れたんだろうな、なんて

夢のない事をつい想ってしまう

昔に戻りたいな

胸に張り付いて剥がれない

喉につっかえてとれない

吐き気だけが永遠と続く

これは何なんだろう

言葉に出来ない

してはいけない

この想いは

春爛漫の中で

「もうすぐだね」

と君は笑う。

満開の筈の桜なのに



花咲く事がゴールでないと

「やっと実がなったね」


桜が散った中で言った

君のその言葉で、やっと気付いた。

君の事ずっと好きだったよ。

ずっと、言葉に出来なかった

たったそれだけで、それだけが

ずっと、なんて簡単に崩せてしまう。

諦めて前向いて
挫けて奮起して
どう成ろうと
人生は続く。続けていく
これからもずっと、眠るまで