お題「街」
何気にグーグルマップで
以前住んでいた場所を検索
あれ、違う建物が建っている
そのまま最寄り駅の方へスクロール
おお、随分と賑やかになってる
ほんの数年前なのにまるで違う街のよう
なんだか複雑な思いに駆られるも
ふとモニター横の窓に目をやれば
同じようにあの頃とは変わった自分が映り
余計に複雑な気持ちになってしまった
お題「やりたいこと」
時間がなくて
余裕がなくて
頭の中だけで欲が膨れ上がってた
時間があれば
余裕があれば
頭から取り出して実現できるのに
時間が出来て
余裕が出来た
頭が空っぽになって思いつかない
時間も余裕もあるというのに
ただひたすらに眠りたいだけ
お題「朝日の温もり」
元日のあの凛とした朝が好きだ
顔に当たる冷たい空気が
寝不足の頭をリセットしてくれる
車も人もほとんどいない
静かな静かな朝
自分だけがココにいるような
間違った錯覚さえ抱いてしまう
冬の朝は遅い
時間をかけゆっくり昇る陽の光りに
灰色の街が色と温度を取り戻していく
人の息づかいがチラホラと目覚め
新しい一日が始まる
そんな様を歩きながら見る
あの朝がとても好きだ
お題「岐路」
道はふたつ
ここに来ての選択
道標は回転中
まあ、切羽詰まった旅でもなし
ここらで少し休もうか
随分長く歩いたもんだ
擦り切れたコートの裾が
くたびれた体によく馴染む
人生なんて、と達観するほど
いろんなもん抱えてはいないけど
それなりの時間と手間は
やっぱり糧にはなっているのかな
そろそろ潮時ですかね
コーヒーも冷めて酸味が増してきた
相変わらず道はふたつ
目を瞑り、えいやって靴を投げる
そんな古典的でいい加減な選択も
一度くらいやってもいいよね
まだまだ続く道のりも
少しは気楽になれるかも
お題「最悪」
何かひとつ上手くいかないと
それに共鳴したように
あとからあとから
上手くいかないことが重なる
そんな日に決まって
追い打ちをかけるように
雨に振られたりするんだ
ちょうど今夜も雨だね