激情型
予測がつかない
急変上等
集まって回ったりする
酷い事して去ったりする
え? ヤンキーやんか
《 空模様 》
君に恋をしているよ
朝 寝ぐせのついた髪をしゅっと束ねて
前髪をさっとピンで留めて
すっぴんの君
よく眠れたかな?
君はメイクを始める前に
いつもきれいに磨いてくれるよね
あれがね とても嬉しいんだ
今日はその服でお出かけかな?
だからアイメイクもその色を使ったんだね
大丈夫 よく似合ってるよ
どこに行くの? 誰かと会うの?
それが少し気になるな
君がいない時間がもどかしいよ
だって君に恋をしてるからさ
《 鏡 》
幸福を感じていた時間より
苦痛にもがいていた時間
早く捨て去りたい
そう思うのに…
《 いつまでも捨てられないもの 》
それを感じる事が出来るのは
自分に対してであっても
他人に対してであっても
それまでの過程の中にある
努力や挫折 葛藤や苦悩を
慮る事が出来るようになってからであって
単純に簡単に上辺だけの形で
表現出来るそれとは
全く別のものであるのだと思う
確かに生きているだけで
人には満点が約束されてはいるが
その気持ちを抱く事に関しては
満点の上で 何かに挑んだという事実と
目標を立て それに向かう姿を
自分にも あるいは他人にも
認める という 肯定的な感情を
持てるか否かに拠るものではないか
いつか
自分に対しても 他人に対しても
その感情を持てる様になるために
せめて腐る事だけは
食い止めて生きようと思う
社会的な成功とは違う事も理解したい
《 誇らしさ 》
漆黒の夜は怖い
どぶんどぶん と聴覚を刺激する不快な波音
引きずり込まれて 飲み込まれそうで
早くその場から離れたいと思わせる
月明かりの夜は真逆
たぷんたぷん と少し不規則だけど軽快な波音
揺れる波間に月明かりを宿して
ずっとここで見ていたいと思わせる
海岸とは違う 港の中の海
人の感情の起伏に似ているようにも感じる
いつも月を抱いていられたらいいのに
《 夜の海 》