「カラフル」

いろんな事を思っていた
いろんな夢を描いていた

とてもカラフルな日常を
当たり前に送れると思っていたのに


いつの頃からか
鮮やかな世界を捨てて
モノクロームの世界を生きていた

自分から望んで落ちていった…

「楽園」

誰かが言った

このトンネルの向こうに
楽園があるらしい

その言葉を信じて暗闇を進む
出た先は絶望の世界

私の人生はトンネルばっかりだ
ずっと真っ暗でいいんじゃないかというくらい


その度に

″このトンネルの向こうに…″

もういい、聞き飽きた
楽園なんて、何処にも無いんだ


でも…
真っ暗なトンネルも慣れると居心地いいよ

「風に乗って」

たんぽぽの綿毛が
風に乗って飛んでいく

たくさんの命が
今、巣立って行った

綺麗な丘の上に
誰かの家の庭に
硬い道路の上に…

それぞれの場所で
それぞれの命を全うする

″幸せが待っているよ″

そんな無責任な事は
言えないけれど


ちゃんと咲けなくていい
しっかり生きて…

「刹那」

苦しかったから
希望が無かったから

今までずっと
刹那的に生きてきた


こんな真っ暗な人生で
こんな冷たい世の中で

どうやったら
明るい未来を夢見て
生きる事ができただろう

一瞬一瞬を
ただひたすら生きて来たから
今の生活があるような気もする



じゃあ、刹那的な生き方も悪くないね…

「生きる意味」

生きる理由は
無くはないけど

生きる意味は
今だ見つからない

物心ついた時から
″何で生きてるんだろう…″
″生きてる意味ってあるのかな？″って
ずっと考えて
考え過ぎて
一周まわって
どうでも良くなった


生きてるうちに分かるかなぁ…？
分かるといいなぁ…