「じゃあね、バイバイ」
遠くなっていく君の背中を必死に追いかけて、追い付いたところで目が覚めた。
あの時、僕が君を諦めずにいたら、君は僕の隣にいただろうか。

「今夜は何食べたい？」
「久しぶりにカレーと、コンビニで買ったプリンがいいな」
「オッケー。カレー、一緒に作る？」
「うん」
　それが僕と君の最後の会話。

何もかも最悪なあなただからこそ、私があなたのそばを離れることはないでしょう。

純白のドレスに身を包んだ貴女の隣に立つのは、この世で最も憎い男。
私たちの関係が違うものだったら、私は貴女の隣にいられたのだろうか。
「結婚おめでとう、姉さん」

失恋した姉が傷心旅行に出かけたが、また新しい男を連れてくるなよ、と心の中で呟きつつ、姉を捨てた男の解体作業に勤しむ。