終わらせないで。
あなたの手が私の頭を撫でてくれてると安心するの。
だからやめないで。
そう言って僕の手を自分の頭に持ってった君の姿を、
誰もいない家に帰る道の途中で見た、散歩中の犬に重ねた。

太陽の下で目を細めた
久々に出た外は眩しくて
頑張れない辛さに勝つために
せっかく頑張って出てきたんだから
眩しさに負けず顔を上げて歩こう
サングラスをかけてでも
目を細めてでもいいから
とりあえず顔を上げてみよう

わたしのお気に入りの場所には、
年中ススキが生えている。
ススキって秋の植物じゃないの？
って思ったりもする。
だけどいつでもそこにいてくれているススキを見ると、
ちょっと安心したりもする。

あなたとわたしは違う人間。
そんな当たり前なこと知ってる。
だけどなぜだか忘れがち。
違う人間なんだから、
分かり合えなくても仕方がない。
分かり合える方がすごいんだって、
思えたら結構、
人生楽になるかもしれない。

一筋の光が見えた
私の目の前で輝きが
手を伸ばしてそれに触れる
暖かかった
けれど掴もうとしたら
感触はなく
手の中で弾け消えてった